人嫌いだった著者四角大輔さんが、15年かけて得た地位を捨ててニュージーランドに移住して最高の人生をスタートさせるまでの40のコツを伝える自伝的一冊。
- 優先順位をはっきりさせて、仕事の効率を上げたい
- 好きなことを仕事にしたい
- 自分らしく生きたい
『人生やらなくていいリスト』はどんな本?
『人生やらなくていいリスト』は、四角大輔さんの人生を元によりよく生きるためのコツを教えてくれる本です。
「やるべき」と思い込んでいることに追いかけられて、毎日心を殺して苦しくなってしまっている人は是非読むといいです。
40のチャプターに分かれていて、四角大輔さんが
- 幼少期に人嫌いになったきっかけ
- 好きなもののこと
- 音楽業界でダメ社員だった初期の失敗
- 音楽業界でミリオンヒットのプロデューサーとして成功
- 忙しすぎて人生がうまく行かなくなっていることに気づいた話
などが語られています。
実際のやらなくていいことは24個。
やってもいいことは16個。
成功をしている人の成功したストーリーはすごいと思いながらも、自分とは別世界の話だと思いがちですよね。
この本はすごい成果を残したプロデューサーにも、しんどい学生時代や新人時代があったという、よく考えれば当たり前だけどなかなか聞くことができないストーリーが赤裸々に語られていることも魅力です。
2010年5月にサンマーク出版より刊行された『やらなくてもいい、できなくてもいい』が元になっている本。
『人生やらなくていいリスト』著者の四角大輔はどんな人?
- 1970年大阪生まれ
- 元音楽プロデューサー
- ミニマリスト
- 環境活動家
- ロングトレイル登山
- 縦走
- フライフィッシング
- 自給自足
- ニュージーランド移住
- オンラインコミュニティ主催
四角大輔さんはソニーミュージックやワーナーで敏腕プロデューサーとして名を轟かせ、絢香、Superfly、平井堅、CHEMISTRY、河口恭吾(敬称略)など10回以上のミリオンヒットとCD累計売上2,000万枚以上という実績を残しながらも、華々しい地位を捨てニュージランドに移住して心と体の平安を保ちながら「好き」なことだけ仕事にして、自給自足で暮らしています。
私は旅仲間がTwitterで、四角さんの旅のおすすめグッズを発信していたことで四角さんの存在を知りました。
最初はミニマリストな人なのかな?
と思ったら、大手レコード会社でプロデューサーとして大ヒットを飛ばしながら、15年働いていたバッググラウンドを持つ人でした。
初めてお会いしたのはホグロフスのイベントでした。
ホグロフスのイベントレポはこちら👇
著書
『自由であり続けるために 20代で捨てるべき50のこと』
『モバイルボヘミアン 旅するように働き、生きるには』
『人生やらなくていいリスト』
この本は8章40チャプターで構成されています。
- 表現
- 孤独
- 仲間
- 共創
- 仕事
- 信念
- 感性
- 挑戦
この本の特徴は、各チャプターにそれぞれどの時代の出来事なのかマークがあることです。
最初に四角大輔さんのLIFE MAPから始まります。
こちらは7種類の時代に分かれています。
- 誕生
- 小学生から高校生まで
- 大学生
- 社会人初期
- 社会人中期
- プロデューサー期
- ニュージーランド移住後
それぞれの時代について知りたいときは、そのマークを追えば時代ごとの内容をまとめて読むこともできます。
繰り返しになりますが、この本の中で私がいいなと思ったところは、成功だけでなくうまくいかなかったことや自分の中のコンプレックスもさらけ出しているところです。
どんなに活躍している人もしんどい時期を乗り越えてきたんだということがわかれば今自分がうまくいっていなくてモヤモヤしていたとしても、これからの未来は自分次第だと思えます。
私も、会社員だった頃は楽しいことももちろんあったけれど、
「これは自分が本当にやりたいこと?」
と自問自答することが多かったです。
また、人間関係や体力面で不調だった時期もありました。
時間がかかりましたが、今は、会社を辞めて少しずつですが自分が本当に心地いいことが少しずつわかってきました。
特にこの本のいいなと思ったところを引用します。
自分をさらけ出してもいい
「自分らしさを追求する人はすべてアーティスト」
あなたにとっての「絶対個性」とは何か。
どこか「いい人」や「優等生」にならないといけないと思っている節がありました。
自然と仮面をかぶることが癖になっていて、初めて会う人にどこまで自分を見せていいのかわからずにおとなしくしていたり。
そうすると、本当に気があう人がわからないんですよね。
これはもったいない。
好きな人としか付き合わなくていい
「自分らしさ」を取り戻すと、人間関係は勝手に好転してくれる
「No」というのが苦手です。
「すごい嫌じゃなければいいかな」「自分の幅が広げられる」と思って、気の進まないことも引き受けて後から後悔したり。
そもそも何が「好き」で何が「嫌い」なのかすらわかっていなかったのかもしれません。
誘われるまま全部出かけてたら、時間もお金も大変。
結婚式や二次会に行ったけど、もう付き合いが全くない人がなんと多いことか…。
欠点は直さなくてもいい
「得意」と「苦手」の掛け合わせで生まれる「オリジナリティ」
兄が優秀だったので、どちらかというと抜けていて欠点が多くて比べられて育った私。
知らないうちに「自分はダメ人間だ」、「何をやってもダメなんだ」と思いがちでした。
だけど、私にしかできないこともあって、「思い込んだら絶対曲げないで行動しちゃうところ」はきっと得意なことなんだと思います。
おかげで世界一周もできたし、他の人と比べなくなったら昔よりも穏やかに生きられています。
「TO DOリスト」はなくていい
もし「自分がやりたくないと思っていること」に、人生のほとんどを費やす生き方をしていると考えたら、恐ろしくならないだろうか。
「TO DO」に振り回されていると感じたら、「やりたいことリスト」を書いてみよう。
確かに「TO DOリスト」じゃなくて「やりたいことリスト」を作ったほうが楽しい!
リーダーシップはなくてもいい
うまくいくチームは「意見がいいやすく全員の意思疎通がスムーズ」
「根本的な指針”クレド”にブレがない」の二点が徹底されている
(中略)
「このプロジェクトで、あなたの人生は確実に変わる」と言い切って、「これは今までの仕事とは何か違う、ワクワクする」と、特別な感情を抱いてもらう
※クレド=たったひとつの目標
多数決も命令もなくていい
- メンバーが才能を最大限に発揮できるよう「潤滑油」になること
- 個々が、自発的に動ける「余白」を残すべく努めること
- チームで目指す「たったひとつの目標=クレド」を忘れないこと
イヤな仕事でもいい
ヒットとは、あくまで「一人ひとり」のお客さんの感動と行動が積み重なった結果であるということ。そして、どんなヒットにも必ず、「最初のひとりのお客さん」が存在する
色々考える中で読書は私が思いつかないアイデアや、生き方、考え方を知れるとてもいい時間です。
人生に悩んでいてもいなくて、ぜひ読んでみてください!
『人生やらなくていいリスト』もくじ
気になったのでもくじと、時代がどのように対応しているのか調べてみました。
- Birth→誕生
- Childhood→小学生から高校生まで
- University →大学生
- Fresshman→社会人初期
- Middle→社会人中期
- Producer→プロデューサー期
- NewZealand→ニュージーランド移住後
頭文字をもくじに当てはめてみます。
第1章 表現
- P 自分をさらけ出してもいい
- U うまく話せなくてもいい
- P 欠点は直さなくてもいい
- C 主役にならなくていい第2章 孤独
- C 言葉にできない衝動を信じていい
- P 隣の芝生は見なくていい
- C 「TO DOリスト」はなくていい
- F 逃げ道はつくっていい
- N 過去を振り返ってもいい
- P ひとりで頑張らなくていい
第3章 仲間- C 友達は作らなくていい
- F 味方はひとりいればいい
- P えこひいきをしてもいい
- P ライバルはいなくていい
- P 友達と仕事をしてもいい
- P 空想から始めていい
第4章 共創- P イビツなままでいい
- M 仕事でぶつかってもいい
- P リーダーシップはなくてもいい
- P 態度は変えなくていい
- P 多数決も命令もなくていい
第5章 仕事- F イヤな仕事でもいい
- M あたり前のことができればいい
- P ていねいすぎてもいい
- M 好きな人としかつきあわなくていい
- M 長い時間働かなくていい
第6章 信念- F 常識に従わなくていい
- B すぐにできなくてもいい
- F テクニックはなくてもいい
- F 勝算はなくていい
- P 折れなくていい
第7章 感性- N 「ノート」はとらなくていい
- P 純粋なまま生きていい
- P 頭で計算できなくてもいい
- P 想いは隠さなくていい
第8章 挑戦- U 具体的な夢がなくてもいい
- P 勝たなくていい
- P できない自分でもいい
- N 急がなくていい
- N 自分探しはしなくていい(おわりに)
さらに詳しく分析すると
- Birth→誕生5年間(1個)
すぐにできなくてもいい - Childhood→小学生から高校生まで13年間(4個)
主役にならなくていい
言葉にできない衝動を信じていい
「TO DOリスト」はなくていい
友達は作らなくていい - University →大学生4年間(2個)
うまく話せなくてもいい
具体的な夢がなくてもいい - Fresshman→社会人初期3年間(6個)
逃げ道はつくっていい
味方はひとりいればいい
イヤな仕事でもいい
常識に従わなくていい
テクニックはなくてもいい
勝算はなくていい - Middle→社会人中期4年間(4個)
仕事でぶつかってもいい
あたり前のことができればいい
好きな人としかつきあわなくていい
長い時間働かなくていい - Producer→プロデューサー期10年間(19個)
自分をさらけ出してもいい
欠点は直さなくてもいい
隣の芝生は見なくていい
ひとりで頑張らなくていい
えこひいきをしてもいい
ライバルはいなくていい
友達と仕事をしてもいい
空想から始めていい
イビツなままでいい
リーダーシップはなくてもいい
態度は変えなくていい
多数決も命令もなくていい
ていねいすぎてもいい
折れなくていい
純粋なまま生きていい
頭で計算できなくてもいい
想いは隠さなくていい
勝たなくていい
できない自分でもいい - NewZealand→ニュージーランド移住後(4個)
過去を振り返ってもいい
「ノート」はとらなくていい
急がなくていい
自分探しはしなくていい(おわりに)
まとめ
自分をさらけ出してもいい
人と比べなくていい
自分探しはしなくていい