アフリカは怖い、治安が悪そうだと思っていませんか?
確かに一部を見れば怖い地域もあるし危険な地域ももちろんあります。
しかし、注意していれば安全にも過ごせます!
今回、2017年の6月に「ナミビア」で仲間を探してレンタカーで旅をした記録をシェアします。
ナミブ砂漠とは「何もない」と言う意味の約8,000万年前に生まれた世界最古の砂漠。
そんな「何もない」ところで沢山のものを見出しました。
意外と知られていないナミビアの魅力をご紹介します。
行こうかどうか迷っている方の背中を押せたら幸いです。
私も先人たちのブログをたどっていけたので誰かの役に立てたら嬉しいです。
この記事はこんなあなたにおすすめ
- これからナミブ砂漠にレンタカーで行きたい
- ナミビアのいいところを知りたい
- どんなルートでどんな感じでいけるか知りたい
目次
ナミブ砂漠でレンタカー!まずは仲間を探す!
2017年5月末、ナミブ砂漠ツアーに行こうとナミブ砂漠の近くの町、ウィントフックの町に着いた私を待ち受けていたのは2週間後までツアーがないと言う絶望的な情報でした。
旅も終盤に入り2週間もナミビアで待てません。
そんなとき宿(カメレオン・バックパッカーズ)に現れた救世主イスラエル人の女の子と、他の宿を回って人を募って割り勘でレンタカーをすることになりました。
英語勉強していてよかった!!
英語が話せると違う国の子ともチームが組めるに非常に便利なので旅前に勉強することを激しくオススメします。
私はどちらかと言うと行動力がある方だと思っていましたが、彼女を前にして私はまだまだだと思わされました。
メンバーを見つけるために近隣の宿を全て回り、なんとか日本人の男の子を一人見つけました。
私は幸運にもメンバーを見つけられましたが、可能であれば事前にメンバーを集めて行った方が時間のロスもなく、おすすめです。
砂漠は文字どおり「何もない」、もしくは「あっても高額」なので、ウィントフックのスーパーで数日分の食料、パンやアボカド、リンゴなどを買い込んでいざ5泊6日のレンタカーの旅はスタートしました。
カラフルに並ぶ野菜。旅行の楽しみの一1つは現地のスーパーマーケットです。
国によってカラーが違かったり、日本のものを見つけて興奮したり。
おやつや食料を買い込みました。
砂漠に行くからアロエジュースを買ったりしました。
結果として3人でこの量は全然足りなかったので車ならもう少し多く買ってもよかったかもしれません。
通常成人1日に必要な水は最低でも1ℓらしいです。
途中や現地で水などは買えるので、日持ちがする食べ物(パンなど)を安いスーパーで買うと良さそうです。
車を走らせ、砂漠に着くまでも結構高低差のある所、絶景ポイントを通ります。
アフリカらしい舗装されていないどこまでも真っ直ぐな道。
絶景ポイントでは写真撮影をして寄り道したりします。
人工のトイレはもちろんないので、大自然がトイレです。
アフリカと南米はトイレットペーパーとアルコールジェル必須です。
特に女子はスカートは履いた方が道端でお尻を出さなくて済みます。
(写真の通りズボンでした)
ゴミはゴミ袋で持ち帰りましょう。
ここから数日はお風呂に入れないことも想定しています(結果キャンプサイトで入れた)
汗拭きタオルがあるといいです。
同じくお風呂に入れなかったエチオピアでブレイズにしてもらい、髪がスッキリしてよかったです。(ただしその後自由に髪を乾かせなすぎて痒くなる)
アップダウンの激しい道。
丘や山を越えることも多く、ヘアピンカーブも沢山ありました。
この頃SIMフリーの携帯を持っていなかったのでダウンロードの地図「マップスミー」で事前に地図をダウンロードしていました。
国内旅行・海外旅行でwifiいらず!最強無料オフライン地図アプリマップスミーがオススメの5つの理由と使い方【旅人必見!マジでオススメです!!】
暗くなったら街灯もないので本当に危険です。
今日も1日が終わります。
日没が見られるのが旅の醍醐味です。
世界最古、ナミブ砂漠は想像を絶する砂漠だった
近くのキャンプサイトで車中泊し、夜明け前に砂漠に向かいます。
本当はテントを持っていくか、物価が高いけれど宿を取るか、キャンピングカーがオススメです。
夜明けとともに中に入れるのはキャンプサイトのみなので、がっつり朝日を見たい方はテント持参でキャンプサイトに宿泊するのがオススメです。
世界最古の砂漠。朝焼けに輝くナミブ砂漠はほんのり赤かったです。
まるでエルメスの広告のようなデザイン!曲線美!!
砂漠の砂は朝だったので日陰ではひんやりしていて裸足で歩くのが気持ちよかったです。
丘から見下ろすと色が違う箇所が見えます。
砂漠といっても同じ色の砂が果てしなく続いているわけではなさそうです。
砂漠の果てにたどり着くデットフレイの3色のコントラスト!
砂漠の斜面を駆け下りるとデットフレイがあります。いよいよデットフレイとの対面に心踊ります。
砂漠の砂が波打っているのは風が吹くからでした。
波のような風。
なぜか砂漠で海を感じました。
そこでハプニングが。
砂漠では時々風が吹いて砂が舞い上がります。
どうやら砂が入ってしまったらしく、カメラがレンズ異常で撮影できないことに。
デッドフレイを目前にしてカメラがご臨終しました😭😭😭
カメラ持参の際は、防塵カメラかカバー、ジップロックなどをつけるなど、砂の対策をされることをお勧めします。
また、スマホや電子機器も同じく砂が入ると不具合が起きる可能性があるので、ご注意ください。
白い砂漠、赤い砂漠、青い空の三色が象徴的なデットフレイ。
ここぞとばかりに私もデットフレイになりすまします。
地面もカラカラ。ハート型にひび割れている大地を見つけました。
(どこにあるかはすみません、覚えてないです!!)
木々ももう生きていないのに朽ちずに立ち尽くしています。
水分がないから腐ることもなく、分解されることもないのでしょう。
絶景なのですが、ここでさらなるハプニングが。
早朝のツアーに来た私たち3人は朝日を見てすぐに帰るつもりだったので車に大きな水を置いて来ていました。
イスラエル人の子に関しては水を持って来ていなかったので3人で300mlくらいの水をシェアして砂漠を5時間。
やばい。これマジでやばい。
このデットフレイに着く頃には喉がカラカラになって、頭が痛くて体が重く感じ、そんなに重傷になったわけではありませんが初めて死の危険を感じました。
「砂漠だ…!」
ポカリスウェットのCMが頭をよぎります。
人生で一番ポカリスウェットが飲みたい瞬間でした。
人間水を飲まないと具合が悪くなります。
そして、車に戻るシャトルまで早歩きでも20分は歩きます。
なんとかツアー客のいるところまでたどり着き、イスラエル人の子が「誰か水をくれませんか?」と聞いて水をもらってくれました。
そういうところ本当にすごいなと思いました。
そんなドラマみたいなことあるんだ😳と思いました。
そして自分が人生の中で「水をください」と本気でお願いする日が来るとは思ってもみませんでした。親切な方が飲みかけのペットボトルを分けてくださいました。
これが本当に誰もいない砂漠だったら水なんて手に入れることはできないし、水は貴重なので「あげない」と言われたらお終いです。
『漂流教室』やサバイバル系の漫画や映画を思い出してゾッとしました。
とにかく脱水症状にならなくてよかったです。デットフレイで危うく私もデットするところでした。まだデットフレイにはなりたくありません。
本当にシャレにならないので、砂漠には大量の水を持参してください!
旅人の危機管理は本当に大切だと思いました。優しくて人は助けてくれるけれど、犯罪対策だけでなく、大自然の中では何が起こるかわからないので自分の身は自分で守らなければいけません。
途中に泊まったAirbnb。
海のレストランでおしゃれなランチ!アフリカで生牡蠣を食べた
砂漠を越えて北上するとナミビアの中でも大西洋に面したリゾート地スワコプムントに到着します。
夜に到着したスワコプムントは霧が激しく運転が大変でした。
海が近いからかな。
ここではドイツ植民地時代の建物が今も残り、アフリカとは思えないヨーロッパ風の街並みが並びます。
南アフリカにも似た雰囲気です。
海にせり出したレストラン【THE Tug 】では 生牡蠣やおしゃれなご飯が食べられます。
生牡蠣125ナビアドル。
えっ。
1ナミビアドルが7.44円くらいなので930円くらい??そんなに安かったっけ??
3人で445ナミビアドル!(3,310円)
・名称:THE Tug
・住所:A.Schad Promenade, Molen RoadJetty Area, Swakopmund 9000, Namibia
・営業時間:月〜木17:00−22:00、金〜日:12:00−22:00
・電話番号:+264 64 402 356
・公式サイトURL:http://www.the-tug.com
海に浮かぶ船の屍スケルトンコースト!でパイレーツオブカリビアン!!
スワコプムントから北上すると船の墓場スケルトンコーストがあります。
砂浜には骸骨のオブジェ。
海に残る難破船の残骸。
砂漠の国かと思いきや『パイレーツ・オブ・カリビアン』や『ワンピース』を彷彿とさせるスポットが。
パイレーツは1と2、3が特に好きです。
また、近くにはフラミンゴが見られるポイントもありました。
この時は天気がそんなに良くなくてフラミンゴは少ししかいなかったです。
日本人のバスの団体旅行の中高年の方に出会いました!
途中でヒンバ族にも会える!
道端で何かを売っているヒンバ族の女性たち。
今回時間が短かったのとメンバーが民族より動物に興味があったのでヒンバとの交流はしませんでした(泣)
国立公園に向かう途中に象に注意の看板。初めて見ました。
残念ながら注意してみましたが公道では象は発見できませんでした。
イノシシに注意、など場所によって注意する動物が変わるのが面白かったです。
公道ではシマウマくらいしか遭遇しませんでした。
公道を横切るシマウマ。
馬とかロバとかはよく見るけどシマウマに横切られたのは初めてだ。
道がボコボコしているので運転も注意です。
国立公園外にも動物は暮らしているので、バッタリ遭遇することがあり、自然な野生動物の姿がとても興味深いです。
他にも休憩所まで1kmという看板をよく見かけました。
休憩所といっても本当に絵の通りで木とイスとゴミ箱があるだけですが、長距離のドライブになるので心遣いが嬉しいです。
節約するために道中で食料を買い込みます。
お肉屋さんにナチュラルに動物の剥製があることに驚きました。
エトーシャ国立公園はレンタカーで回れるサファリ!
タンザニアのサファリは基本ガイドの車で回りますが、ナミビアでは自分の車でも回れます。
シマウマとかなり近くでご対面。
外に出たがるイスラエル人の女の子を必死で制止しました。
国立公園なので車の外へ出ること、日没後の徘徊は禁じられています。
また、タンザニアのサファリと違うところは人工と天然の水飲み場が沢山あることです。
タンザニアは草木が生い茂り、不毛な地のイメージはあまりなかったですがナミビアは砂漠もあるくらいなので時期によっては乾燥が激しいです。
私が行った6月は川も干上がっていました。
そんな水飲み場には様々な動物が集まります。
暑くてうだる動物たち。
シマウマのふて寝を初めて見ました。
死んでないよね…?
百獣の王のライオンも昼は木陰で休憩しています。
日の出頃と夕方頃が狩の時間です。(タンザニアで詳しくなった)
目の前を横切る象。象は障害物があっても基本的に真っ直ぐ進むので象の前に立ってはいけません。
ナミビアの前にタンザニアのサファリでガイドさんから色々聞いていてよかったです。
付け焼き刃でも知識がないと野生動物は危険です。
宿泊場所を探して細い道をさまよっていて遭遇したキリン。
そこにいるかわかりますか?
本当にさりげなくいるので、気を抜くと見逃してしまいます。
サファリでは遠くばかり見ているので目が良くなりそうです。
日没直前に車を走らせていたら、サイと目が合いました。
じっくり見てくだサイ!!
驚くべきことにサファリで動物を見つける能力が格段に上がっていました!
サファリに出ることをゲームドライブというのですが、いつも動物を探すように神経を研ぎ澄まし、脳と目をフル回転させているので、意外と見落としそうな動物に気づけます。
マジカルバナナの野生版のような感じです。間違い探しのように自然の中に動物を見つける。
見つけた瞬間が最高にテンションが上がります。
アドレナリンが出ていると思います。
目が良くなるとさらに嬉しいです。
毎晩朝日と夕陽を気にしながら過ごす日々はとても贅沢でした。
日没後は見晴らし台が近くにあるキャンプサイトを歩いて大自然の中で深呼吸します。
動物の水飲み場には夕方になるとキリンや草食動物が現れます。
その草食動物を狙って肉食動物も現れるので夕暮れ時以降に出歩く際は現地の人と一緒に歩いてもらったり、細心の注意を払います。
キャンプサイトでキャンプファイアー
キャンプサイトで他のキャンピングカーで来ていたグループのキャンプファーヤーに招待してもらい、ギターを弾いたり歌ったり、野生動物に囲まれても怖くない夜でした。
ここでまたハプニングが起こりました(ハプニング起こりすぎw)
軽自動車で移動していたので車中泊だったのですが、
イスラエル人の女の子が息苦しかったらしく、車のドアを開けて寝ていたので仰天しました。
そう、ここは野生のサファリのどまんなか!!
キャンプサイトといってトイレやシャワーがあってキャンプを許可されている場所ですが、野生動物が来ないとも限りません。
青空シャワー。
車内には食料もあったし、タンザニアのサファリに行った際にガイドに「ハイエナが来るからテント内に絶対に食べ物を置いてはいけない」などと注意されていたので、ちょっと本気で怒りました。
他の日には少し豪華な宿に泊まりました。
なぜなら他に選択肢がなかったから。
・名称:エトーシャ国立公園
・営業時間:日の出から日没まで(週ごとに変わるので要チェック)
・電話番号:+264 81 180 0016
・料金:入場料大人1日券 N$ 80.00(ナミビアドル)、16歳以下の子供無料
・所要時間:最低でも3時間
・オススメの時期:8月から12月(6月に行きましたが不自由なかったです)
・公式サイトURL:http://etoshanationalpark.co.za
アフリカの昆虫食!?獣肉!?ナミビア料理を堪能!
帰り道で現地のレストランに行きたい!とイスラエル人の子の提案で、現地のレストランに行きました。
そしてテレビでしかみたことがないものを目にすることになりました。
炭焼きで黒いのでそこまでグロい画像ではないのですが、虫が苦手な方は飛ばしてください。
【閲覧注意】アフリカの食べ物、栄養源の虫の幼虫
そんなイスラエル人の女の子、流石です。現地のレストランで虫を注文しました。
昆虫食です。
ちょこっとだけかけらをいただいたのですが真ん中らへんは焼肉の内臓、ミノのような食感でした。ごりっとか、グニュってしなくてよかったです。
そもそも日本だってイナゴの佃煮とかあるから同じですよね。
栄養食!
私はチキンなので文字どおりチキンにしました。店頭で丸ごと焼いていて美味しかったです。
夜は現地で知り合ったカップルとディナーへ。
隠れ家的な【Joe’s BEER HOUSE】は店内で音楽演奏もしているバー。
『パイレーツオブカリビアン』を彷彿させるような薄暗い店内は雰囲気満点でとても気に入りました。
サファリで見た動物が食べられます。
ちょっと獣臭い感じがしてやっぱり和牛が一番かなと思いました。
ちょっと獣臭はありましたが美味しかったです。
人が管理された牛や豚や鶏を食べるのはやはり食べやすいからなんだな、と思いました。
・名称:Joe’s BEER HOUSE
・住所:160 Nelson Mandela Avenue Windhoek Namibia
・営業時間:12:00-深夜まで(詳細時間記載なし)
・電話番号:+264 61 232 457
・公式サイトURL:http://www.joesbeerhouse.com
そのあとミュージックバーにも行きました。
行く前にしていたアフリカのイメージとは違ってウィントフックは超都会でした。
まとめ:ルートと最高の思い出、そして日々忘れそうなことを思い出させてくれたナミビア
イスラエル人の女の子とは時々見解の違いで車中で激しく口論もしましたが、車の免許がない私を連れ回してくれて、すごくワイルドでアグレッシブな子だったので私のキャパシティーを超えた経験をさせてくれるので刺激的でした。
自分で自分のことを「破天荒」だと思っていた私はワールドワイドに見ると全然「ふつう」なんだと井の中の蛙だったことに気づきました。
ナミビア旅行の後も一度サンフランシスコにある彼女の家に遊びに行かせてもらったり、今では大好きな友達です。
「何もない」ナミブには砂漠も海も大地もたくさんの動物も、美しい日の出や夕陽、私の日常では味わえない何もかもが揃っていました。
すぐにお風呂に入れない環境や、いろいろ無いなりに工夫しながら過ごしていくのでタフになれました。
砂漠だけじゃないナミビア、オススメです。
お読みいただきありがとうございます★
当時の拙いメモ